アイデンティティ
『Mark X』が発表されたのは2004年。以来、日本全国で揺るぎない評価を獲得、ファンを魅了し続けている4ドアセダンだ。その『Mark X』の名を受け継ぎつつも、全く新しいジャンルの車として登場したのが他に類を見ないこの『Mark X ジオ』、ステーションワゴンを高くしたような、SUVを低くしたようなスタイルが新鮮だ。
主要諸元
3.5リットルV6エンジン
最大出力 280ps
前輪駆動
全車長 4m69、車重 1990kg
パドルシフト付きシーケンシャルトランスミッション
Toyota Mark X Zio, HDTV
(WMV9HD 720p Direct Download "Right click, Save as…")
デザイン
『オーリス』に端を発するトヨタの新しいデザインの流れに乗りつつも、全く新しいコンセプトを表現している『Mark X ジオ』。一体、ファミリータイプのステーションワゴンなのか、それとも都市型SUVなのか。まさにその両者のカクテルといったところで、ミニバンと定義するのが最も適当なのかもしれない。斬新でありながらも、クラシカルで質感のたかいラインを描いているところにも注目したい。
インテリア
一貫してシンプルかつエレガントな車内空間。モデルによってインテリアに若干の違いはあるものの、たとえば僕らが試乗させてもらったこのモデルでは、本皮のシートや上質の素材が使われ、実に快適な空間が演出されていた。 乗った瞬間、「あ、トヨタだ」と感じさせる独特のデザインは全モデルに共通するところだろう。
3列シート7人乗りの設計だが、最終列をシートとして利用するにはその分ラゲッジルームが最小限にまで縮小されてしまうため、普段使いにはやや無理があるように感じる。
走行性能
『ブレイド・マスター』同様、レクサス『IS 350』の280馬力V6エンジンを搭載しているだけあって、気持ちのいいレスポンス、軽快なエンジン音を楽しませてくれる。とはいえ、あくまでも家族に愛される車であることを主張する『ジオ』だけに、最優先課題はやはり快適・安全性能に絞られている。特にカーブの急なコーナーなど、エンジン音によっているドライバーをしっかりと現実に引き戻してくれる。「パドルシフト=スポーティドライブ」、を期待するドライバーも多いかと思うが、『ジオ』はあくまでも安全優先、実際のところシフトチェンジの鍵を握るのは運転するドライバーではなく、少々期待はずれに感じる人も少ないないかもしれない。
また、時としてスポーツカーに乗っている錯覚に陥るような乗り心地で、トヨタとしたことが…と実に意外で残念なところだ。
Conclusion:
『ブレイド』、『オーリス』でスタートしたトヨタの新しいポリシーに、若さとダイナミックさを加えてアレンジしたような『Mark X ジオ』。ライバルメーカーと比べて、あまりにも正統派しすぎて時代遅れ気味な点を批判されることもあるだけに、そんな状況を打開するモデルとして期待がかかる。納得のインテリアに、実力のV6エンジンで、高い評価を受けるであろうことも疑いない。問題は、走行時の乗り心地に少し物足りなさを感じるとところ。業界の注目値するモデルであるだけに、無視できないペナルティとなってしまいそうで残念だ。
Posted on 05/02/08 By G-A.G