アイデンティティ
『スカイラインGTR』といえば、伝説の日本車と評され、同クラスのホンダ『NSX』やトヨタの『スープラ』に大きく水を空け圧倒的な人気を博したマシンだが、その後継車となるのがこの『GTR』だ。
とはいえ、新型『GTR』は『スカイラインGTR』の超スポーツカーバージョンというわけでない。あえて『スカイライン』の名称を捨て去り、新開発の車体やドライブトレインを採用した全くの新車種として、世界一のスーパーカーとなるべくデビューした。
ポートレート
3.8リットルV6ツインターボエンジン
最大出力480ps、 4 WD
全車長4m65、車重 1740 kg.
パドルシフト付きシーケンシャルトランスミッション
デュアルクラッチシステム
0 -100 km/h 加速 3秒6
最高速度 320 km/h (日本国内においてはスピードリミッターで180 km/h制限されている)
価格 834万7500円 (約53 000 €)
デザイン
丸いフォルムのテールランプの丸いフォルムやそのロゴに、『スカイラインGTR』の面影を見るとしても、あくまでも全く新しい車体である。巨大、かつ獰猛なライン。ライバル車とは似ても似つかない迫力とオーラを放ち、ひときわ目立つ存在感を発揮している。
NISSAN GT-R 2008, Le Japon nous lâche sa bombe atomique !, HDTV
(WMV9HD 720p Direct Download "Right click, Save as…")
インテリア
質感溢れるプラスティック素材や本皮素材などが贅沢に使用され、ディテールにこだわったキメ細やかな仕上がりで、要所に配されたアルミニウム素材のアクセントも心地よい。結果、アウディ『R8』やポルシェ『911』にも匹敵する上質な車内空間を提案している。これが日産か、と思わせるほどの上質なインテリアだ。
『GTR』同様、アルミ/本皮のパドルシフトが採用されているインフィニティでさえ、質感でその足元にも及ばない。
とっておきは、ビデオゲーム「グラン・ツーリスモ」のクリエーター自らがデザインしたというコントロール・パネルが搭載されていること! カーナビとしてばかりでなく、マシンの状態など10ページ以上にもおよぶコンピューター画面で逐次チェックできるようになっている。
走行性能
何故ゆえにこのクルマがこれほど騒がれているのか。東京モーターショーでのアンベール以来、ファンの興奮を熱狂的なレベルまで登りつめさせたものは何なのか。カルロス・ゴーンのあの思い入れはどこからくるのか・・・・・・そんな疑問も、一度この『GTR』のハンドルを握れば「あっ、これか!」とばかりに、マシンの魅力を肌で感じさせてくれる。
加速レスポンスの良さは、まさに怪物並み。0-100km/h加速わずか3.6秒。ライバルカーと比較して、その実力はランボルギーニ『ガヤルド・スーパーレジェーラ』やポルシェ『911ターボ』以上、フェラーリ『F430スクーデリア』に匹敵するといったほうが説得力があるだろうか。
ツインターボエンジンを全開にすると、文字通り背中がシートに張り付いたかのような感覚に全身が痺れる。走行速度や路面状態に関わらず、常に安定した走りを保ち、あたかも目に見えないレールの上を滑っているかのように快適な走行性能を発揮する。
ドライビングモードには3モードの設定があり、サスペンション、ギアチェンジの速度およびトランスミッションのバランス、スタビリティ・コントロールレベルなど、道路条件やシチュエーションに応じたドライブを楽しむことができる。「R」モードともなると、レーシングカーなみの恐ろしく固いサスペンション(腰痛に注意!)に、F1カーかと思わせるほど究極に速いギアチェンジを堪能できる。加えて4WDであることと、確実な制御性能(100km/hにおける停止距離は36メートル)で高い安全性能をも発揮する。
Conclusion:
結論
動物的で流れるような外見。あくまでも快適でかつ心地よい室内空間。そしてマシン性能の虜になること間違いなしのドライビング・・・・・・そんなクルマが『GTR』だ。この夢のマシンのオーナーとなるために必要な予算は、およそ800万円(51,000ユーロ)と『911ターボ』の半分にも満たない。ライバルカーを大きく引き離す・・・そんな不可能を可能にしてみせた日産。『スカイラインGTR』の伝統を継承してゆくマシンとして、ふさわしい最高のデビューといえよう。
Posted on 28/01/08 By G-A.G