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: 日産スカイラインセダン350GTテストドライブ

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日産スカイラインセダン350GTテストドライブ

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日産スカイラインセダン350GTテストドライブ
毎日常識がくつがえされる世界、それが車の世界だ!
自動車ジャーナリスト(ともかくこう自称できるとして)はただ好きな車をテストしてればいいと思われがちだが、実際にはいつもそうとは限らない。プレス発表会や各種メディアで話題のクルマを読者のためにテストすることだってけっこうあるのだ。
しかしメーカーにできる努力は今回のようによりよい商品を作りつづけることだろう。

去年9月、われわれはスカイラインクーペ350GTをテストした。感想としてはデザインが魅力的なものの、われわれがこの種のクルマに期待するものを考えると(特に国内や欧州のライバルと比較して)パフォーマンスもインテリアデザインもあと一歩というところであった。
というか、ここでスカイラインという名前を使うことで日産が過去のスカイラインの歴史を濫用していることは明らかだろう。日産はわれわれが望むスカイライン(4WD、パワフルなエンジン、すぐれたロードホールディング、悪そうなデザイン…)とは似て非なるものを同じ名前で出しているのである。
だが、前回のテストでも言ったようにスカイラインの歴史50年を振り返ってみてもパフォーマンスが常にウリだったわけではなく、どちらかというと当初はドリフトやらサーキットやらよりも街乗りに向いた4ドアセダンという位置づけだった。だから日産が今回のようなモデルを出したのは、初心に帰った証拠だとも考えられるし、あるいはひとまず快適さとパフォーマンスの高い高級車を提供し、スポーツ性能は未来のGT-Rに温存しているのだとも考えられる(こちらも出たらぜひテストしてみたいものだ)。

日産は「コストカッター」カルロス・ゴーン着任以来、採算を優先してパフォーマンスやパワーといったものをわざとスカイラインから遠ざけてきた。正直、この哲学にのっとって作られた最初のスカイラインにはがっかりさせられたものだ。これらのことを考えると、新スカイラインの性能をいぶかる向きもあることは十分理解できる。

だが、新型スカイラインは先代とそんなに違うのか? まあどちらともいえないが、ひとつ共通しているのは今回のテストも前回同様どしゃぶりの嫌な天気だったということだ。テストドライブのビデオが用意できなかったのもこういうわけである。だが本題に戻ろう。さっきの質問に対する答えはイエスだ。 新型スカイラインは先代の者とはまったく違っている。

デザイン
すぐに目に付くのは車体のデザイン変更だろう。たとえばフロントのラインが以前よりゆるやかなアングルになり、ラジエーターグリルやヘッドライト、サイドのラインが刷新された。下の写真で左が新型スカイライン、右が先代のスカイラインだ。



またフロントだけでなくリアのデザインも新しくなり、スカイラインは40代以上の人のためだけのクルマではないという日産のメッセージが伝わってくるようだ。17インチアルミホイールを履いていることにも注目したい。

インテリアもかなり大きく変わった。安っぽいプラスチックや80年代風ステアリングが、エレガントで快適な人間工学に基づいたマテリアルに変わっている。もうお分かりかと思うが、このたび日産が行った細かな変更は非常に魅力的で、非難すべき点はほとんどないように思われる。われわれとしてはただただマテリアルのクオリティを賞賛するばかりである。

パフォーマンス
これまでのところ、新型スカイラインが先代よりも「チープ」でなくなり、快適でエレガントになったと言ってきたが、実はパフォーマンス面には少し不安があった。だが日産は今回もわれわれをいい意味で驚かせてくれた! 日産はこのモデルにV6エンジンを搭載することでパワーを高め、馬力を272psから315psと向上させている。また、トルクは5Nm増えたのみだが、トータルでは358Nmとなった。「サウンド」面も再検討され、レッドゾーンあたりではV6エンジンがうなる音が聞こえてくる。 新しいATとパドルシフトは先代までは弱々しかったが、ここへ来てエンジンに見合ったものとなった。さらにオートマモードとセミ・マニュアルモードで、スポーティな走りとリラックスした走りを使い分けることが可能となった。めずらしくパドルシフトの使い勝手もよい。
また先代よりも運転しやすくなり、走行性能も高まっている。シャシー、サスペンションの変更やより硬く正確になったハンドル操作はスポーティなドライビングのファンのみならず、一般のドライバーにとっても安全面から言ってうれしいところだろう。

最後になるが、もうお気づきかと思うが、われわれはこのスカイラインにすっかり魅了されてしまった。たしかにライバル車と比べていくつかの欠点が目に付くという人もいるだろうが、日産がこのモデルに注いだ並々ならぬ努力を評価したいと思う。私は個人的にクオリティの高いこのモデルが気に入ったし、日産には脱帽という感じだ。この横浜の会社にはまだまだ期待できそうだ。

Photo By David MICHAUD

Posted on 04/02/07 By G-A.G

 
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