自動車のセグメントはここ数年、セダンやクーペが中心になってきた。日本では事態はさらに進んでいる。「グローバリゼーション」にともないこうした傾向が「ユニバーサルに」広がっているともいえる。多くの新しい車種も登場したが、そのもっともよい例がSUVだろう。4x4とワゴンの中間の馬力を持つが、かといってそのどちらでもないクルマだ。
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)のコンセプトはアメリカが発祥の地だが、ヨーロッパや日本のクルマファンがその魅力に夢中になるのに長くはかからなかった。この種のエンジンで初めて成功をおさめたメーカーを見て、ほかのメーカーもすぐにこれに続いた。ホンダもこうしたメーカーのひとつだった。4x4における経験不足をものともせず、ホンダは1996年からSUVの販売に成功する。それが今日とりあげるCR-Vだ。
Honda CR-V Test Drive, HDTV
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今日テストするのは3代目となるCR-V。スタートこそ遅れたが、いまやホンダは個性的なデザインによってSUV界の立役者となっている。
この最新モデルでホンダはSUVの出身国アメリカに着想を得ており、この結果先代のCR-Vよりも背が高く大きい、明らかにアメリカ人向けの「XXL」サイズのクルマに仕上がっている。個性的なバンパーとヘッドライトなど、新しいCR-Vの印象はどっしりとした感じだ。しかもホイールは18インチ。まさに「アメリカン」! というわけで、CR-Vのデザインは「メイド・イン・アメリカ」の非常に個性的なスタイルになっている。リアのナンバープレート上のコブが目障りで、このせいでフロントよりもリアの魅力は減じているが、にもかかわらずCR-Vはデザイン的に非常に成功しているといえよう。
アメリカンなコンセプトから出発してはいるが、幸運にもCR-Vのインテリアはアメリカでよく目にするような質の低い素材を使った粗雑なものではない(ハワイでテストしたフォード・マスタング・カブリオレはひどかった)。中に乗っても、ホンダに慣れている人にはあまりおどろきはないだろう。コックピットはクラシックで、ストリームに似ている。だが、もしインテリアがエクステリアのレベルにまで達していたらもっとよかっただろう。とはいえ、クオリティは高い。居住空間は広く、シートは本皮製。シートヒーター付きなので運転時間が長くても快適だ。また、ホンダはワゴンのように、ラゲージスペースに気を使っている。たとえば真ん中の肘掛にはCDを収納できるし、電話やAPNなども入れられるようになっている。
エンジンはホンダがアメリカで販売しているモデルとは異なり、日本のCR-Vには2.4L I-VTEC DOHCエンジン(170ps/220Nm)というよりパワフルなエンジンが搭載されている。
これに対し、アメリカでは2.0Lから2.4Lエンジンでしか販売されていない。
われわれがテストした170psエンジンの加速はよかったが、ワゴンのように快適性能は高いものの、スポーティなパフォーマンスは脇に置かれているような印象を受けた。9L/100kmの燃費はこのようなエンジンにしては妥当であるように思える。
走行性能では、CR-Vは大きな4x4のような走りをする。AT(日本ではATのみで発売)の場合、加速が直線的で遅いが、一番大切なのは「CR-Vが普段運転するのに快適なクルマである」ということだ。そのため、たとえば車両挙動安定化制御システムなどさまざまなセキュリティシステムが設定されている。もちろんそれぞれのシステムには限界もあるが、これらのおかげでCR-Vを安心して運転することができる。
最後に、3代目CR-Vをテストして非常によい時間をすごせたと言っておきたい。このクルマが市場に出回っている他のSUVに代わる選択肢を提供してくれるだろう。170psの4WDなので山道の運転よりも高速道路の運転がおすすめだ。このクルマがあれば冬も心配なく越せるし、見た目にも格好いい。
写真:
ダヴィッド・ミショー
ビデオ:オリヴィエ・ルロワ
Posted on 04/01/07 By G-A.G