マツダ、日産(インフィニティ)さらにはポルシェのような高級ブランドにつづき、ついにスバルもSUVの魅力に屈したようだ。スバルはインプレッサやレガシィ同様、トライベッカにも新たな一台を加えることでシリーズの充実をはかっている。
北米市場向けに製作されたSUV第二世代にあたるトライベッカのポイントは下の2点。
-新スタイル
-パフォーマンスや快適性などの改良
まず、トライベッカと名前も短くなったトライベッカB9の進化したスタイルから紹介しよう。
フロントフェイスの新しいデザインは常識的な線を超えていないとはいえ、より堅固で力強いものになっている。SUVというカテゴリーのクルマにふつう期待されるものにはぴったりだろう。ポルシェカイエンとスバルR1をあわせたような珍妙なラジエーターグリルもなくなり、もっと普通になった。たしかに大胆さを欠くと残念に思う向きもあろうが、結果として一目見て気に入ってくれる顧客も増えたはずだ。
つづいて、進化したメカニック。公道では実力の25%以下しか堪能できないにもかかわらず、メカニック面では相変わらず高い評価を受けている(サーキットなら少なくとも50%は味わえるのに!)。
いつものようにパフォーマンス・環境性能ともに向上。事実、水平対向エンジンの排気量が3リッターから3.6リッターに拡大しているのに、排出ガス量と燃費はそのままだ。
これが可能になったのは冷却構造を改良したうえで、吸排気にアクティブバルブコントロールシステム(Dual AVCS)を採用し、低中速トルクを強化したため。
また、トランスミッションでは新設計コントロールユニットの採用、ギヤ比の見直しなどにより、シフトレスポンスの向上とスムースかつ力強い加速を実現した。
エンジンおよびトランスミッションにおいては、現行車に比べ約9.7ポンド(約4.4kg)の軽量化を実現している。
ワゴンである以上問題となるのは快適性と居住性だが、こちらも問題ない。
非常に高い快適性が得られたのは、おもにサスペンションの見直しによる。先代よりも便利で使いやすくなったスライド式3列シートで居住性も向上した。
だが、これが日本とヨーロッパの基準とはかなり違った、典型的にアメリカンなクルマだということは忘れないで欲しい。
さて、紋切り型の表現にならないようにさいごに言いたいのだが、かなり新しい分野にあたるこのトライベッカや新インプレッサ、初のイーゼル車などの投入によりスバルは同時にさまざまな戦いに身を投じることとなった。
十分な資力があるといいのだが。
Posted on 04/04/07 By F.B